「クマと少年」からの「イオマンテ めぐるいのちの贈り物」
あべ弘士さんの「クマと少年」についてです。
2018年5月に出版されたばかりの新しい絵本です。
アイヌ文化のイオマンテ(クマおくり)についてのお話。
こどもに読んであげたいという気持ちとともに
自分でも知りたいという気持ちを抑えきれず購入しました。
イオマンテをめぐるクマとの関わり方がとても印象的でした。
少年のお母さんのお乳を分けあって兄弟のように育った少年とクマ
イオマンテを前にして離ればなれになりますが、
8年後森の中で再開します。
最後は結末を直接描ききらずに
読者の想像力に委ねる余韻。
あべ弘士さんのタッチで描かれる北海道の自然
「ゆきがとけて はるをむかえ、
なつがちかづくころ、みんながかえってくる。
おかえりはな
おかえりむし...」と続く文章がとても良いです。
- 作者: あべ弘士
- 出版社/メーカー: ブロンズ新社
- 発売日: 2018/05/17
- メディア: 大型本
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そして「クマと少年」に続き読んだのが、
「イオマンテ めぐるいのちの物語」です。
こちらは「クマと少年」を読んだことを伝えると、
絵本屋さんに勧められた絵本。
イオマンテについてより詳しく描かれています。
どちらも素晴らしい絵本です。
- 作者: 寮美千子,小林敏也
- 出版社/メーカー: ロクリン社
- 発売日: 2018/02/08
- メディア: 大型本
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こどもが生まれてから、妻の影響で絵本を読むようになりました。
読むようになってから絵本の奥深さを感じます。