最近読んだ本について
最近読んだ本から今後の子育てについてぼんやり考えてみました。
読んだ本は以下の2冊です。
「日本再興戦略」
- 作者: 落合陽一
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/01/31
- メディア: 単行本
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「教養としてのテクノロジー AI、仮想通貨、ブロックチェーン」
教養としてのテクノロジー―AI、仮想通貨、ブロックチェーン (NHK出版新書 545)
- 作者: 伊藤穰一,アンドレー・ウール
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2018/03/08
- メディア: 新書
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2冊とも今後の社会及び社会を取り巻く技術について書かれています。
最近漠然と考えていることに通じることが書いてあったため、
備忘録的に書き留めたいと思います。
「日本再興戦略」
今の教育は、「やりがいややりたいことがない」という自己否定意識を持った歪んだ人間を産み出してしまいます。要は、欲しいものをちゃんと選ぶとか、自発的に何か行動するということを練習しないし、それをガマンするように指導するのに、好きなものを見つけることが重要だといい続けるのは自己矛盾を生み出しうる欠陥であり、自己選択に意味がなく、不安感が募る社会にしてしまっているのです。
これから、AIが仕事のあらゆるところに導入され、人間が機械に置き換えられる時代が始まります。しかし、教育システムはいまだに「ロボットのような人間」を一生懸命、育てようとしているように見えます。現在の教育は、将来の就職やキャリアのためだけに、子どもを勉強させるシステムになっています。
ほとんどの親が「子どものいましていることは、将来に向けての準備じゃないと意味がない」と考えてるようです。親は子どものどんな「遊び」でも、「勉強」に結びつけてしまうのです。
こども達には自分で選択できるようになって欲しいと思っています。
そのためには、「好奇心、興味関心」がダイレクトに「行動」につながっている今のこどもらしい振るまいが大事な気がしています。
ただ、こどもたちが今後学校に進み、親がよかれと思って行う「将来に向けての準備」が、こどもたちの「好奇心」を削ぎ、自発的に自分の好きなものを選択する機会を失わせてしまうのではないか、と危惧しています。
「教養としてのテクノロジー」で書かれていますが、アメリカでは「アンスクーリング」というものが、広がりを見せているということです。
アンスクーリングとは学校教育に頼らず、学校そのものがないようにこどもを育てる手法のようです。
アメリカには「ホームスクーリング」の習慣があるため、日本の状況とはそもそもの環境がかなり異なるのかもしれませんが、考え方などはとてもおもしろいと思いました。
アンスクーリングでは「何を学びたいか」、「どのように学びたいか」はすべてこども自身が決めるとのことです。
大人は答えを示さずに、何を手伝って欲しいのかはこどもに言わせる。
大人がこどもの教育をしない。
実際のところ、これから学校にお世話になろうと考えていますし、基本的な今後何をしていくにもベースになる知識などは、学校で教わり、親が教えていくことになると思います。
ただ、アンスクーリングの考え方は、「こどもがどうしたいのか」が出発点であり、それが楽しいからやる、興味があるから学ぶということであり、大人から決して押し付けないということ。それはこどもの自発性を育むことであり、自らやりたいことを選択する練習をしているということになるのだと思います。
先に口を出し、手を出し先回りして手伝ってしまいがちな自分の行動を反省しつつ、少し家庭でもこの考え方を取り入れられればと思いました。